「素数ものさし」を京都大学の生協で京大グッズとして2013年3月に売り出してもらってから、そろそろ一年が経ちます。沢山の人にお買い上げいただき、ありがとうございます(一本10円でもいいから当研究所にお金が入るようにしておけば良かった)。製造元はこんなに売れるとは予想していなかったようで、目盛は手作業で焼印。謀らずも、京都+竹細工+焼印というコンビになってます。
「素数にしか目盛のないものさし」。当研究所が面白グッズ開発を生業にしている所だとの勘違いを生んでしまったことを差し引いても、「不便に益なんか、あるんかい!」という問いに「たとえば、これなんか」と即答できるようになったのは、当研究所としてはとても嬉しい。今までは、人が作ったモノを引合いに説明するしかないのに少し気が引けてたのですが、自分の所で作ったもので説明できるのですから。
当研究所が、2012京都大学サマーデザインスクールでクラスの一つを担当し、そこでクラスの皆さんから出たアイデアを、京大生協に持ち込んで商品化してもらったのです。因に、素数ものさしの発想をサポートした発想支援法をツール化したのが、前に紹介した「不便益カード」ですよ。
素数ものさしは、小学校の算数の授業でも使ってもらってます。こんど、このコラムで紹介します。